「診療に集中したいが、採用面談・労務トラブル・現金管理・HP更新まで院長の仕事になっている」――開業から数年経つほど、この感覚は強くなりがちです。
事務長を正社員で雇えば解決しそうですが、年収500万〜1,000万円1の固定費は重く、外部委託も業者が多く違いが見えにくいのが実情です。
本記事では、事務長機能の外部活用を正社員採用/業務特化型外部委託/事務長+経営管理を兵ねる番頭代行の3択で比較し、判断材料を出典付きで整理します。
この記事でわかること
- クリニック事務長が実際に担う業務範囲と、院長が抱え込みやすい領域
- 事務長正社員採用・業務特化型外部委託・番頭代行の費用と対応範囲の違い
- 自院に向く選択肢を判断するためのチェックリスト
- 番頭代行(CFO/COO/CHRO/CMO 兼 事務長)の料金と契約条件
院長が診療に集中できない構造
クリニック院長は「経営者・医師・管理者」を兵ねる立場で、人事・労務(採用・教育)、経理・財務(現金管理・未収金)、広報・マーケティング(HP/SNS・集患)まで引き受けざるを得ない構造があるとされています2,3。
医療業界全体ではタスクシフト・タスクシェアが政策的に後押しされており4、2024年4月の医師時間外労働上限規制は主に勤務医対象で開業医本人には直接適用されない点に注意は必要ですが4、「診療と経営管理を切り分ける」業界の方向性は自院の体制見直しのきっかけになります。
事務長機能を持つ3つの選択肢
院長の負担を減らす手段は大きい3つに分かれます。
1. 事務長を正社員で採用する
正社員事務長の年収相場は500万〜1,000万円とされ、規模・所在地・経験で変動します1。即戦力を院内に置ける反面、採用・育成コストや入れ替えリスクが伴います1。常勤2名規模では固定費の重さがネックになりやすい選択肢です。
2. 医療事務代行(業務特化型)
レセプト・受付など特定業務を切り出して外部委託する方式。費用は業務範囲や規模により月数万円台から、範囲が広いと月20万円前後になることもあります。業務単位で発注できる一方、採用判断・労務トラブル対応・集患戦略といった「事務長が本来担う経営寄りの領域」までは原則カバーされません。
3. 事務長代行(複数業務を横断して委託)
複数業務をまとめて外部委託する方式で、月額10万〜30万円の相場提示があります5。常勤採用より固定費を押さえつつ即戦力の知見を活用できます5。事業者ごとに対応範囲が異なり、「事務長業務のみ」型と「事務長機能+経営管理まで横断」型に分かれます。後者の代表が、私たちが提供する番頭代行です。
3択を比較する
| 比較軸 | 正社員採用 | 業務特化型外部委託 | 番頭代行(事務長+経営管理) |
|---|---|---|---|
| 対応領域 | 事務長業務全般(人による) | レセプト・受付など業務単位 | CFO/COO/CHRO/CMO 兼 事務長の4領域横断 |
| 経営判断への関与 | 院長と相談 | 原則なし | 院長と一緒に意思決定を支援 |
| 費用目安 | 年収500万〜1,000万円1 | 月数万円〜20万円程度 | 月3万円〜25万円のスライド型 |
| 契約期間の目安 | 雇用契約(長期) | サービスにより異なる | 初回3ヶ月・以降月次更新 |
| 採用・入替リスク | 担当者交代のリスク | 比較的低い | 担当固定・契約終了は翌月可 |
表の通り、番頭代行は4領域を横断するため「事務長を置きたいが人事と財務の両方が手薄」「集患もテコ入れしたい」といったケースで、別々のサービスを契約する必要がなくなります。
参考:クリニック院長向け 番頭代行とは / クリニック番頭代行の月次タスク
番頭代行の料金と契約条件
クリニック向け番頭代行(CORE)の料金は月3万円〜25万円のスライド型で、対応範囲と稼働量に応じて段階的に設定します。入口は「月3万円の経営相談」から始められます。
契約は初回3ヶ月、以降は月次更新で4ヶ月目以降は翌月終了可能。長期固定の負担なく試せる設計です。
実績面では、支援先クリニック(社名は匿名)における集患・口コミ運用支援の累計で、クチコミ500件超+他媒体200件超の改善実績があります(治療効果や来院数を保証するものではありません)。 実績の経緯は開業1年のクリニックの記録で紹介しています。この支援は現在も約2年にわたり続いており、その後の変化は結果が出た後も、なぜ伴走は続いているのか|あるクリニックの2年で紹介しています。実はこの実績が生まれる前には、資金繰りが静かに厳しくなりかけた時期もありました。その分岐点は黒字化の、さらに手前にあった話 — あるクリニックの資金繰りの分岐点で紹介しています。進め方は番頭代行とはもあわせてご覧ください。
どの選択肢が自院に向くか(チェックリスト)
複数該当する場合、対応する選択肢が有力です。
正社員採用が向きやすい
- 常勤医師3名以上・スタッフ20名以上の規模
- 事務長相当の人件費を吸収できる収益基盤がある
- 採用・育成に時間をかけられる
業務特化型外部委託が向きやすい
- レセプトや受付など特定業務の負荷だけを下げたい
- 経営判断や人事・財務戦略は院長が主導で進めたい
- まずは固定費を最小限に押さえたい
番頭代行が向きやすい
- 開業3年以内で管理体制(人事・経理・集患の役割分担)が未整備
- 常勤スタッフが概ね5〜15名規模で、事務長正社員までは抱えにくい
- 事務長を雇うほどではないが、人事・財務・集患・労務が手薄
- 採用・労務・集患・資金繰りを横断で相談したい
- 長期契約に縛られず、合わなければ早めに切り替えたい
よくある質問
Q. 最低契約期間はありますか?
A. 初回3ヶ月です。4ヶ月目以降は月次更新で、翌月終了が可能です。
Q. 小規模クリニック(常勤医1名)でも依頼できますか?
A. 月3万円の経営相談から始められるため、規模を問わずご相談いただけます。
Q. 事務長採用と何が違いますか?
A. 番頭代行は事務長機能に加えCFO/COO/CHRO/CMO の4領域を横断支援します。常駐ではなくオンライン中心の伴走型で固定費を押さえやすい点が異なります。
Q. 既存のスタッフや外注先と競合しませんか?
A. 院内スタッフ・既存外注(税理士・社労士・広告代理店など)と役割分担する前提で設計し、足りない領域を補う立ち位置です。
Q. すぐに契約しないといけませんか?
A. 無料相談(30分・オンライン)の後、月3万円の経営相談から段階的に始められます。費用提案や営業は行わず、合わない場合は率直にお伝えします。
クリニックの管理実務をまるごと任せる選択肢はクリニック院長向け「番頭代行」の詳細をご覧ください。
診療に集中する仕組みを、いまの体制から無理なく作るには?
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参考資料
- エムスリーデジカル「クリニック/病院の事務長の年収相場は?」(アクセス2026年)
- コスモス薬品開業支援:クリニック事務長の役割と院長の負担(2024年)
- CLIUSクリニック開業マガジン「クリニックの事務長の役職や権限とは?」(2021年)
- さんぎょうい株式会社ヌ2024年4月の医師の働き方改革で何が変わった?」(2024年)
- エムスリーデジカル「クリニック/病院の事務長の年収相場は?」(アクセス2026年・事務長代行の費用相場)



